結論 HbA1cで注意が出たときにやるべきことは、気合の糖質断ちではなく、「血糖(血の中の糖)の上がり方」を穏やかにする仕組みづくりです。
※この記事は一般的な情報です。強い症状(異常な喉の渇き・頻尿・急な体重減少・強い倦怠感など)がある場合は、早めに医療機関へ。
HbA1cとは何か
HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、過去1〜2か月程度の平均的な血糖の高さを表す指標です。 血糖は食事や運動で上下しますが、HbA1cはその「ならし」を反映します。
ただしHbA1cは平均値なので、食後だけ急上昇する(血糖スパイク)は見えにくいことがあります。 そのため「HbA1cは軽度でも、食後の体調が崩れる」というケースは珍しくありません。
| 目安(一般的) | ~5.6:正常 5.7~6.4:境界(いわゆる予備軍) 6.5以上:糖尿病が疑われる |
|---|---|
| 「引っかかった」の意味 | 多くは“今すぐ病気”ではなく、“今の生活だと将来リスクが上がる”というサインです。 つまり今はまだ、十分に方向転換が効くタイミングです。 |
まずやること:焦りを“行動”に変える3ステップ
ポイント 不安が強いほど「極端な糖質制限」に走りがちですが、続かなければ元通りです。 ここでは続く・効く・測れるに絞って設計します。
ステップ1:追加で確認しておく検査(できれば)
- 空腹時血糖(朝食前の血糖)
- 中性脂肪(TG)(糖質過多のサインになりやすい)
- HDL / LDL(血管リスクの全体像)
※健診の結果表に載っていることが多いので、まずは手元の数字を確認。
ステップ2:1週間だけ“血糖に優しい”行動を固定
いきなり全部やらなくてOK。最初の1週間は、次の3つだけ固定します。
- 食後10〜15分、歩く(最重要)
- 甘い飲み物をゼロ(ジュース・加糖コーヒー・スポドリ等)
- 主食は“少しだけ”減らす(半分にしろ、ではなく「一口分減らす」から)
コツ 「頑張る」ではなく「仕組み化」。 食後の散歩は、血糖の山を削る“物理”なので効きます。
ステップ3:2〜3か月で再評価
HbA1cは短期で劇的に変わる指標ではありません。2〜3か月を1クールにして、生活を整え、数字で答え合わせするのが合理的です。
今日からできる生活習慣の見直し:優先順位つき
① 食事:「何を食べるか」より「どう食べるか」
血糖を穏やかにするコツは、“上がり方をなだらかにする”ことです。 そのために効くのが「食べる順番」です。
順番 ①たんぱく質・脂質(卵/肉/魚/豆腐など)→ ②野菜 → ③主食(ご飯/パン/麺)
※「食後の眠気」が強い人ほど、体感が変わりやすいです。
| やりがち | お腹が空いて主食から一気に食べる → 血糖が跳ねやすい |
|---|---|
| 改善案 | 最初に卵や肉を数口+味噌汁/野菜 → 最後にご飯 |
② 飲み物:血糖を上げる“液体”を切る
固形よりも、糖が溶けた飲み物は血糖が上がりやすい傾向があります。 ここは費用対効果が高い見直しポイントです。
注意 ジュース、加糖カフェラテ、スポドリ、栄養ドリンク(糖入り)
OK 水、お茶、無糖コーヒー、無糖炭酸水
③ 運動:食後の“短時間”が最強
一番ラクで効くのは、食後5〜15分以内に10〜20分の軽い運動です。 息が上がりすぎない程度(会話できる強度)で十分です。
| おすすめ | 早歩き / ゆっくり自転車 / 階段少し / かかと上げ |
|---|---|
| 避けたい | 食後すぐの全力ダッシュ(ストレス反応で逆に血糖が上がることがある) |
④ 睡眠:血糖は“夜に崩れやすい”
睡眠不足は、翌日の食欲と血糖のコントロールを乱しやすいです。 まずは平日だけでも就寝時刻を固定すると効果が出やすいです。
- 寝る直前のスマホ時間を短くする
- 夜食(特に炭水化物)を控える
⑤ ストレス:意志の問題ではなく“ホルモン”の問題
ストレスが強いと、体は「戦闘モード」になりやすく、血糖が上がりやすい方向に働くことがあります。 気合ではなく、回復ルーティンを1つ持つのが現実的です。
- 夜に10分だけ散歩
- 入浴(湯船)
- 呼吸:4秒吸う→6秒吐くを3分
よくある誤解(ここで道を外さない)
誤解1:糖質をゼロにすればOK
短期的には体重が落ちることもありますが、極端にすると続きにくいです。 反動でドカ食いが起きると逆効果になり得ます。 まずは「量を少し」「順番」「食後の歩き」が堅いです。
誤解2:HbA1cが少し高い=即糖尿病
多くは“将来リスクのサイン”です。この時点で動ける人が、最終的に一番ラクになります。 逆に「まあ大丈夫」で放置が一番まずいです。
誤解3:運動はジムで汗をかくべき
血糖対策の主役は、食後の短時間です。 “やる気がある日だけのハード運動”より、“毎日の小さな習慣”が勝ちます。
チェックリスト:明日からの「現実的」プラン
まず1週間
- 食後10〜15分歩く(1日1回でもOK)
- 甘い飲み物ゼロ
- 主食は“ひと口”減らす
- 食べる順番:たんぱく質→野菜→主食
次の1〜2か月
- 週2回だけ、軽い筋トレ(スクワット等)を足す
- 睡眠の時刻を固定(平日優先)
- 夜食の頻度を下げる
最後に
HbA1cで注意が出たのは、体があなたに送った「警告メール」です。
ただしこのメールは、今なら生活の設定変更で解除できる可能性が高い。
まずは1週間、食後の歩きと飲み物だけでいい。体感が変わったら、その方向が正解です。
※健診結果の「HbA1c」「空腹時血糖」「中性脂肪」だけ控えておくと、次の見直しが一気に正確になります。









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