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不調のサインを見逃す人へ:断食で感覚を取り戻す

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快適・快楽・満腹から離れると、なぜ「感覚」は戻るのか――動物に学ぶ“ノイズ除去”の健康術

動物は危険を察知する能力が高い――そう感じる場面があります。地震の前触れの話題でも、動物の行動が注目されがちです。

ただし、動物の行動が災害を確実に予知すると断定できる科学的結論はありません。けれど、この話題には「カラダとココロの健康」を考えるうえで、現代人にとって重要な示唆があります。

それは、「変化に気づける生活」をしているかどうかです。動物が特別な超能力を持っているというより、普段の状態がシンプルで、変化が際立つ環境に生きていると考える方が自然でしょう。

人間の感覚が鈍るのは、能力不足ではなく「環境」の問題

「最近、なんとなく不調だけど原因が分からない」
「疲れているはずなのに止まれない」
「気づいた時には限界だった」

こうした状態は、あなたの感覚が鈍いから起きているわけではありません。多くの場合、刺激が多すぎて“基準”が見えなくなっているだけです。

現代の生活は、快適・快楽・満腹が常に手に入るよう設計されています。

  • 空腹でなくても食べられる
  • 眠気はカフェインで押し流せる
  • 退屈はスマホで即座に埋められる
  • ストレスも甘いものや娯楽で紛らわせられる

この環境では、心身が発する小さなサインは埋もれてしまいます。聞こえないのではなく、周囲がうるさすぎるのです。

牡蠣の例えが示す、原因が分からなくなる仕組み

ここで、分かりやすい例を一つ考えてみましょう。

もし食あたりになったとして、前日に牡蠣を食べていれば「昨日の牡蠣かもしれない」と見当がつきます。ところが、毎日のように牡蠣を食べていたらどうでしょうか。

体調を崩しても、何が原因なのか分からなくなるはずです。

問題は牡蠣そのものではありません。刺激が多すぎて、原因と結果を結びつけられなくなる状態にあります。

睡眠不足、情報過多、食べ過ぎ、カフェイン、ストレス――複数の刺激が同時に存在すると、「何が効いて何が害か」を体が判別しにくくなります。

「本能が目覚める」のではなく、「注意の配分が変わる」

快適・快楽・満腹から離れると感覚が鋭くなる、という実感を持つ人は少なくありません。ただし科学的に正確に言えば、これは本能が突然目覚めるというより、注意の向き先が変わる現象に近いものです。

刺激が多い状態では、脳の注意は外部(通知・食欲・娯楽)に引っ張られ続けます。刺激を減らすと、その分だけ体内のサイン(空腹、胃腸の動き、心拍、疲労、眠気)が目立つようになります。

感覚が超人的に鋭くなるのではなく、ノイズが消えることで、もともと備わっていた感覚が見えるようになるのです。

計画的に「枯渇」を作ることが、感覚を戻す近道

快適・快楽・満腹を完全に排除する必要はありません。
ただし、それらが常に満たされ続けると、変化に気づけなくなります。

そこで有効なのが、計画的に「枯渇」を作ることです。科学的に言えば、刺激を一時的に下げて「差」を作る行為です。

動物は常時満腹でも、常時快適でもありません。だからこそ、少しの変化がすぐに目立ちます。人間も環境を整えれば、同じように変化を捉えやすくなります。

最も強いノイズは「食」――断食の正しい位置づけ

日常生活の中で、もっとも強い刺激の一つがです。食事はエネルギーだけでなく、味、匂い、血糖の変動、気分の変化など、多くの影響を心身に与えます。

常に食べ続けていると、その揺れが“通常状態”になり、体の声が聞こえにくくなります。

だからこそ、感覚を戻す実験として一時的に食を止める――断食(ファスティング)は有効な手段になり得ます。

ただし、断食は能力を高める儀式ではありません。ノイズを下げるための手段にすぎません。

断食によって「分かるようになる」こと

  • 本当の空腹と、習慣やストレス由来の食欲の違い
  • 胃腸の疲れや重さへの気づき
  • 眠気と集中力の自然な波
  • 気分の揺れと「食」との関係

これは感覚が鋭くなったというより、比較対象(いつもの状態)が戻った結果です。

注意:枯渇が強すぎると、感覚は「鋭い」ではなく「偏る」

極端な断食、睡眠不足、過度なストレスが続くと、判断力が低下し、思考が狭くなりやすくなります。目的は整えることであり、追い込むことではありません。

持病がある方、服薬中の方、低血糖が起きやすい方は、自己流の断食を避け、専門家の指示を優先してください。

まずは〝プチ〟断食から始める

いきなり何日も食べない必要はありません。感覚を戻すには、小さな差で十分です。

  • 夕食から翌朝まで12〜14時間食べない
  • 間食を1日だけやめてみる
  • 情報の摂取も制限する(ニュースやSNSは時間を決める)

牡蠣を毎日食べていたら原因が分からなくなる――この例えが示す通り、私たちは「足りないから不調」なのではなく、多すぎて分からなくなっていることが少なくありません。

感覚を取り戻す近道は、何かを足すことではなく、一度、減らして差を作ることです。

未来を当てる力ではなく、異変に早く気づける生活を選ぶ。これが、カラダとココロを長く守る、いちばん現実的な方法です。

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この記事を書いた人

はじめまして。ブログに来てくださって、ありがとうございます。

1991年生まれ、沖縄県出身です。今は静岡県浜松市で暮らしている、35歳の独身男性。

こどもの頃からアレルギー性鼻炎がつらくて、長いあいだ「体質だから仕方ない」と思っていました。
でもあるとき、「もしかして、毎日の食事が関係してるかも」と感じて、少しずつ生活を見直すことに。加工食品を減らして、できるだけ自然に近いものを選ぶようになってから、体調が整いやすくなった実感があります。

社会人になってからは、仕事のストレスで自律神経の乱れやパニック発作、不安が強い時期もありました。今は職場環境に恵まれていることもあって、症状は落ち着いています。とはいえ、完全に終わった話ではないので、日々の過ごし方には気をつけています。

そんな経験を通じて、「食べ物って、ココロにもカラダにも効くんだな」と身をもって感じました。それ以来、食や健康のことを自分なりに学び、試しながら続けています。

このブログでは、私の試行錯誤や気づきをもとに、「自然で整う暮らし」や「心と体にやさしい生活」について発信していきます。読んだ人が、ほんの少しでもラクになるヒントになればうれしいです。

「病気じゃないけど、なんだかつらい」
「どうにかしたいけど、何から始めればいいか分からない」

そんな気持ちがある方には、特に刺さる内容があると思います。
一緒に、心地よく生きていく方法を探していきましょう。

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