「筋肉を増やしたいけど、週2回しか時間が取れない…」そんなあなたに朗報です。
実は週2回でも、筋肥大を最大化することは可能です。この記事では、メタ分析に基づいた「最適なトレーニング設定」と、週2回でも成果が出せる筋トレメニューを徹底解説します。
筋肥大に最適なトレーニング設定(メタ分析より)
項目 | 推奨値 | 理由・根拠 |
---|---|---|
レップ数 | 6〜15回 | 中回数が筋肥大に最も効果的(Schoenfeld, 2017) |
セット数 | 週10〜20セット(部位あたり) | セット数が多いほど効果が高いが、20セットを超えると回復が追いつかない(Krieger, 2010) |
使用重量 | 1RMの65〜85% | 中重量が筋肥大に最適(限界8〜12回程度) |
インターバル | 1〜2分 | 休憩が短すぎるとセットあたりの効果が低下(Schoenfeld, 2016) |
頻度 | 各部位週2回 | 週1回より週2回が有意に効果的(Schoenfeld, 2016) |
1RM(ワンレップマックス)とは?
1RM(One Rep Max)とは、「その種目で1回だけ持ち上げられる最大の重量」のことです。
例:ベンチプレスで100kgを1回だけ上げられたら、1RMは100kg。
安全な推定法としては、以下の計算式が有効です:
推定1RM ≒ 使用重量 × (1 + 0.0333 × 挙上回数)
例:70kgを10回できたなら → 70 × (1 + 0.333) ≒ 93kg
筋肥大目的ではこの65〜85%の重量を扱うのがベストです。
週2回でも効果的な筋トレ実践メニュー(全身2分割)
限られた頻度でも全身を効果的に刺激する「全身2分割法」が最適です。 1回60分以内に収めつつ、週10〜15セット/部位を確保します。
Day1:上半身+脚前面(大腿四頭筋)
種目 | 部位 | セット×回数 |
---|---|---|
ベンチプレス or ダンベルプレス | 胸 | 3×10回 |
ショルダープレス | 肩(前部) | 3×10回 |
アームカール | 上腕二頭筋 | 2×12回 |
レッグプレス or スクワット | 大腿四頭筋 | 3×10回 |
レッグエクステンション | 脚前面 | 2×12回 |
プランク | 腹 | 30秒×2〜3セット |
所要時間:約55〜60分(ウォームアップ・休憩含む)
Day2:背面+下半身後面(臀部・ハム)
種目 | 部位 | セット×回数 |
---|---|---|
ラットプルダウン or 懸垂 | 広背筋 | 3×10回 |
ローイング(マシンorダンベル) | 背中中部 | 2×12回 |
トライセプスプレスダウン | 上腕三頭筋 | 2×12回 |
ルーマニアンデッドリフト | ハム・臀部 | 3×10回 |
ヒップスラスト or グルートブリッジ | 臀筋群 | 2×12回 |
サイドプランク | 体幹 | 30秒×2セット |
所要時間:約55〜60分
まとめ|週2回でも筋肥大は十分可能
- 1セットあたり 6〜15 回
- 各部位 週 10〜20 セットが目安
- 使用重量は 1 RMの 65〜85 %
- セット間休憩は 1〜2 分
- 週 2 回でも全身をカバーすれば効果あり
時間がなくても、正しい方法で取り組めば成果は出ます。
週2回60分の積み重ねで、確実に身体は変わります。
参考文献・エビデンス
- Schoenfeld BJ et al. (2017). “Effects of different volume-equated resistance training loading strategies on muscular adaptations in well-trained men.”
- Schoenfeld BJ et al. (2016). “Effects of resistance training frequency on measures of muscle hypertrophy.”
- Krieger JW. (2010). “Single vs. multiple sets of resistance exercise for muscle hypertrophy.”
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